廣田 信子(代表)

マンション総合コンサルティング(株)代表取締役、一級建築士、マンション管理士 、元マンション管理センター総合研究所主席研究員(現参与)

こんにちは!代表の廣田です。

「マンション」とは、大学で住居学を専攻し、ゼミでマンション管理を学んだときからのご縁です。20代のころは、昭和40年前後に建築された都心マンションの専有部分のスケルトン改修設計監理を得意とする建築士でした。電気容量確保のための引き込み工事、給気口の穿孔、スラブ下(下階の天井裏)にある給排水管の更新、隣合う2戸を1戸にする工事等、ちょっと荒っぽいことも含めて大抵のことは経験しました。

しかし、今思うと、管理会社経由で了解を取っており、管理組合はどうなっていたのかな~と冷や汗が出ます。 また、当時の所属会社が高級賃貸マンションを多数所有しており、マンションの共用部分の設備改修にも取り組み出したところで、共用部分の改修についても学ぶ機会を得ました。

その後、2人の子供の子育てとの両立を考えて独立し、自宅マンションを事務所に仕事を始めました。
世はまさにバブルの入り口、仕事には恵まれましたが、人が暮らすという視点に立つと何かが違うと感じ、地域で「都市に住む」ということに関する研究会をはじめました。
そのご縁で、なぜか、江東区の区議会議員一期も経験したという変わり種です。いろいろな経験を経て、私は、多数決の世界で法律や制度で何をしようというより、現場で実際に行動することで、少しずつ何かを変えるということの方が向いているとよくわかりました。管理会社勤務の後、(公財)マンション管理センターで約10年、マンション管理にどっぷり携わりました。

(財)マンション管理センターに入った当時は、マンション管理適正化法が施行された直後で、その後、法律や施策によりマンション管理のレベルアップが目指されてきました。私もセミナー等で、それに沿った話をずいぶんしてきました。しかし、管理組合やマンション居住者の声を直接聞くにつれ、どうもそれだけではダメなのではないかと15年ほど前から感じるようになりました。

建物がどんなに立派に維持管理されていても、内部に人間関係の対立を抱えているマンションは、決して住み心地のいいマンションとはいえません。

人間には感情というものがあり、機械的に白黒つけられないこと、そうすべきでないことがたくさんあるのです。それをどうやって乗り越え合意形成していくのかということが、私の一番の研究テーマとなりました。

2010年…

「防災」、「高齢化」による「孤独死」「認知症」がマンションでも大きな課題となりました。

マンションに暮らす人が、そのコミュニティの中で、本当の 「安心」 を感じられるように、なにか行動したいという思いが高まり、マンションコミュニティ研究会を立ち上げました。

2011年…

3・11の東日本大震災を経験し、改めて近隣とのつながりのたいせつさを実感し、コミュニティの力がいかに重要かを再確認しました。

マンションに暮らす方々が安心と幸せを感じられる未来に向けて、多くの皆さんと手を取り合いながら、できることを精いっぱいやっていきたいと思いを新たにしました。

2012年…

(財)マンション管理センターを退職し、参与としてより自由な立場で活動していくことを選択しました。

2014年…

マンションコミュニティ研究会の活動に加え、マンション総合コンサルティング(株)として、マンション関係者へのコミュニケーションスキルやマインド育成を中心した研修、ワークショップを始めました。

現在
「コミュニティ」と「管理」はマンションを安心で快適な住まいにするために不可欠な車の両輪と考え、多様な価値観が共存するマンションで、将来の方向性を決められる管理組合運営を目指し、様々な活動をしています。

マンション総合コンサルティング(株) 
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*ブログには過去のマンションコミュニティ研究会通信(メルマガ)の内容も記載しています。
当会の活動は、メンバーの皆さんが、仕事や家庭と両立させながら、自主的に役割を分担して下さることで成り立っています。多くの方のご参加をお待ちしています。