坂田 英督(えいすけ)(理事)

坂田 英督 多摩ニュータウン在住の坂田英督(えいすけ)と申します。
父親が海軍だったので、海軍発祥の地である英国の提督という訳で、名前負けしないように心がけています?  

東京理科大学建築学科卒業後、埼玉県庁において確認申請や県営住宅の建替えに従事。
その後、日本住宅公団に移り、住宅・都市整備公団、都市基盤整備公団、都市再生機構と名前は変わりましたが、分譲マンション、賃貸マンションの建設や管理業務、再開発業務に携わり、一時期は高齢者住宅の調査研究も行って来ました。  

公団時代にパソコンの黎明期を迎え、ゲームやプログラミングをやっていたことから、公団の電算システムの構築を担当、現在も電算システムとの付合いが続いています。  

マンションについては、結婚以来マンション住まいであると共に、業務上団地建設や管理にも深く関わったため、マンションの可能性について常に考えてきました。  

マンションは通常は最低100年は住めるものです。

特に1990年代以降、新耐震基準かつバリアフリーのマンションは居住水準も高く、長く使い続けることは、環境保全上も現在の所有者の使命であると考えます。  

そして、それ以外のマンションについては、そのマンションの性能 ( 耐震、断熱、遮音、防犯、耐久、居住面積等 ) や 潜在性 ( 立地、法規制等 ) に応じて、基本的には使えるだけ使い、長期的には取り壊すことも若干は視野に入れた管理運営を行っていくことが良いと考えます。

安易な建替え論は労多くして功少なしです。
そのため、合理的な管理を行うことは所有者の利益に繋がると言うより、逆の場合には知らない間に多大の損害を被っていると言うべきでしょう。
それほど難しくはないのに、上手な管理が出来ていないマンションを見ると、黙ってはいられなくなります。  

一方、コミュニティ活動については、正直苦手ですが、要は 「 誰にでも分かるように説明できること 」 も、その大事な要素だと思います。  そもそも、マンションは一般社会とは異なり、所有者の収入や年齢などが一定の幅に収まっていると思います。
小異はあっても利害は一致している筈です。誰でも分かる説明を行えば、誰もが納得し、紛争が起きる訳がありません。

それでも異を唱える人は周囲の圧力で自滅します。
もちろんこれに加えて、居住者同士が挨拶し合えるような環境のマンションであれば、言うことはないでしょう。  

また、建物というハードウェアに、ソフトウェアであるところの、サービスを組み込むことで、マンションは「終の棲家」としての可能性が高いのです。
高齢者施設などに入りたくて入る人は少ないと思います。「自宅で死ぬこと」は困難かも知れませんが、可能な限り住み続けられるマンションを目指したいと思います。  

現在、多摩ニュータウン地域において、多摩市の住宅アドバイザーや多摩マンション管理士会などの活動を通じて、マンション管理組合への支援を行っています。
どちらかと言えば辛めに、管理組合の覚悟に応じた選択肢を提供していると自負しています。  

マンションコミュニティ研究会の末席を汚しておりますが、どうかよろしくお願いします。